選挙ポスターや政治活動用のポスター印刷をしていると濃い絵柄の印刷ご注文を頂けます。
その際、印刷データ制作中に注意と言いますか、理解頂きたい事例をご案内したいと思います。
私の趣味である林業で購入した「ハスクバーナー」から送られてきた箱パッケージです。
大好きなメーカーなので、チェンソー・斧・ヘルメットなど色々揃えております。
印刷業界目線で仕様をいいますと、
ハスクバーナーのコーポレートカラー「紺色」にカラー(CシアンMマゼンタYイエローKブラック)4色印刷をして
表面に傷こすれ防止のプレスコートニス引きを行ってます。
用紙は、薄紙と段ボール紙を貼り合わせて商品が傷まないように工夫してあり、
非常に綺麗に印刷と加工がされています。
今回ご紹介する内容は、綺麗に印刷されたコーポレートカラー「紺色」について説明致します。
紺印刷の部分を拡大して、撮影してみました。印刷インキというのは、
平らな紙にインキが乗って凸部を形成します。
出っ張った部分を形成するという事で。
必然的に梱包作業や輸送中に印刷部分となる「紺」に物が当たったり鋭利なものが擦れると
いかに印刷後にプレスコートニス加工を行っても簡単に剥がれ紙の部分「白」が出てきます。
※写真下 茶色い丸の部分です。
写真上のラインをみると、紺色でも濃い部分と薄い部分の段違いが見えます。
拡大した写真よりも、1・2・3枚目の遠目の写真を見た方が分かり易いかもしれません。
パッケージを印刷するオフセット印刷機というのは、印刷インキを紙に転写させる途中には、
バウムクーヘンのように丸いローラーを20本30本と構成させ紙に転写させていく特長があります。
この段は、ローラーのつなぎ目になります。
この段について、印刷不良なので良品を再印刷して欲しいと問い合わせがあります。
残念ながら、印刷機によって段の場所が違っても多少出てくることに違いはありません。
選挙ポスター専門店の印刷オペレーターもこの段が目立たないよう印刷時に調整を行ってまいりますが、
無くすことは出来ない事をご理解いただけると有難いです。
#ゴースト現象 #ベタ印刷トラブル