2023年度統一地方選挙向け 選挙ポスターの印刷 で使われる「ユポタック紙」最新情報です。
王子タック 製のユポタック紙について情報とサンプルをもらいました。
上記サンプルでは、ユポタック紙を掲示板に貼りやすいようにユポタック紙の裏面セパレートに手間と品質にこだわっています。
サンプルには、 ①剥し(はがし)切り ②押し切り とあります。
王子タックは、剥し切りで作業を行っており、他社(マルウタック・新タック化成・リンテック)では、押し切りで作業を行っているようです。
※①剥し切りは、ユポとタックを一度剥してからセパレート面にスリットをいれます。
②の押り切りは、単純に裏面からスリットを入れるやり方です。
違いは・・・・
このように差が出てきます。②の押し切りだと表面に「段」が目立ちます。①の剥し切りも若干 痕 は見えますが、目立ちません。
何が言いたいかと言いますと、選挙のポスターは、ほとんどの候補者が顔写真を掲載します。
顔写真の上に段や筋が出てくるとどうでしょうか? 気になりますよね?。。
2023年2月3日情報でした
選挙ポスター専門店の印刷で使われる「ユポタック紙」は、商品名「OKタック」と呼ばれる製品をほぼ全数で利用しております。
「ユポについて」では、ユポコーポレーションが販売している「ユポ」の詳細説明をご覧いただけます。
※ユポ®、YUPO®、ユポタック®、YUPOTACK®は、株式会社ユポ・コーポレーションの登録商標となっております。
「ユポタック」は「ユポ®」の優れた耐水・耐候性を活かして屋外等の過酷な環境にも対応するポスター向けの合成紙となります。裏面のセパレーターに粘着加工を施すことで、ポスターを掲示する際に裏面への糊つけや両面テープ貼りといった手間を省きラベルを貼る感覚で剥離シート(セパレーター)を剥がして手間を掛けずに貼り付けることが可能となります。そのため選挙用ポスターや屋外政治活動用二連三連ポスターに最適な商品です。
これは選挙ポスター専門店で利用している「ユポタック紙」に貼られたラベルとなりますが、銘柄の説明を致します。
王子タック株式会社が製造しており、王子タック株式会社は、2000年4月に設立された王子ホールディングス100%出資の子会社です。
「FRBG110/S33/MW7」0.257mm厚 ※2022年9月から変更されました。
旧品番「FRB110/S34/MW10」0.296mm厚
左の「FRBG110」は、表面基材となります。
FRBG110 スーパーユポタック紙 ユポ自体の厚みは、0.109㎜(旧品番0.113㎜)となります。Gが付いている今回のグリーン品は、従来品の主原料である化石燃料由来樹脂の一部を、植物由来のバイオマス樹脂に代替することで、CO2の排出量を削減している製品です。
紙タック製品の表面基材には、上質紙をはじめ、キャストコート紙、アート紙などの塗工紙、サーマル紙、インクジェット紙などがあり、印刷用のほか各種アウトプットに対応したさまざまな製品をご用意しています。 フィルムタック製品の表面基材には、PETフィルム、OPPフィルム、合成紙、PVCフィルムなどがあり、さまざまな粘着剤や、剥離シートとの組み合わせが可能です。どちらも粘着加工技術を活かし、市場の多様なニーズに応える製品の数々です。
※王子タック 銘柄仕様の見方から抜粋
真中の「S33・S34」は、エマルジョン系粘着剤となります。
S系 は、屈曲面や粗面、無極性の被着体に使用する粘着剤です。粘着層の厚みは、S33 0.19mm S34 0.16㎜となります。
試験管などの直径が小さい曲面に貼り付ける場合、表面基材がまっすぐに戻ろうとする反発力によりラベル端部が浮いてくる可能性があるため、その反発力より強い粘着力をもつS系粘着剤を使用します。ラベルと被着体を面ではなく数多くの点で接着する粗面にも、S系粘着剤を適用します。粘着剤は極性基を多く含み、電化の偏りのある物質に非常に接着しやすい性質があります。しかし、電気的に安定しているポリオレフィンなどは無極性となり接着が困難なためS系のような柔らかい粘着剤を使用し、物理的な力で接着します。
※王子タック 主に使用している粘着剤についてご説明から抜粋
34という数字は、王子タック社 社内の分類コードとなります。
右の「MW7・MW10」は、剥離シートの種類や特性、色などを表しています。
M系 (上質系・両面ポリエチレンラミネート)は、カール安定性を追求した剥離シートです。
剥離紙の厚さは、MW7/0.129㎜ MW10/0.167㎜となります。
フィルムタックは紙タックと異なり、表面基材と剥離シートとの吸湿差による伸縮の違いからカールが生じやすくなります。そこで、剥離シートの裏面にもポリエチレンラミネート加工を施し、高レベルのカール安定性を実現しました。ポリエチレンラミネート層のクッション性により、印刷加工時の打ち抜き適性が良好です。古紙として再生はできません。平判、巻取とも供給可能です。カール安定性と、構成上剥離シートが厚くなっている理由から最終製品はシートでの使用がほとんどです。
Wは、White の略でホワイトの紙を使用しています。7や10は、おおまかな坪量を示しているようです。
※王子タック 剥離シートの種類や特性、色などから抜粋
ユポタック(OKタック)商品への問い合わせは、お取引のある紙卸商様か王子タック社へお問い合わせください。
上記写真のラベルで利用しているユポタック紙は、国政選挙(衆議院選挙・参議院選挙)や都道府県知事選挙等の首長選挙だけでなく地方議員選挙まで日本全国で幅広く利用されます。
サイズは、一般的なA3(297×420mm)の選挙ポスターに比べると少し大きめの(400×420mm)で仕上げます。
掲示板に貼りやすいように紙の裏面にシールが付いた「ユポタック紙」
裏面にシールは付いていませんが、雨などの環境に強い「ユポ紙」
通常の光沢紙「コート紙」にて印刷料金が確認できます。
掲示板に貼りやすいように紙の裏面にシールが付いた「ユポタック紙」
裏面にシールは付いていませんが、雨などの環境に強い「ユポ紙」
通常の光沢紙「コート紙」にて印刷料金が確認できます。
統一地方選挙や解散総選挙など、選挙公示前ギリギリにはユポ製造メーカーにおいて在庫が不安定になります。事前に印刷会社にご相談をされることをお勧めいたします。どうしてもお取引の印刷会社様でユポタック紙の入手が難しい場合は、選挙ポスターの印刷専門店よりお取引の印刷会社様で印刷できるようユポタック紙を販売する事も可能です。その場合には、選挙ポスター専門店スタッフにその旨をご相談ください。
また不適切な説明内容がございましたら、修正をさせて頂きます。ご連絡お願いいたします。